働き方だけでなく、学び方も新しい時代の到来です。
「社会人のためのデータサイエンス入門」というオンライン講座が開講しました。
データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス入門」の開講
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei09_01000002.html
「社会人のためのデータサイエンス入門」
世界最先端IT国家創造宣言にもありますように、統計なども含めたデータをどのように活用するかが、日本のイノベーションに必要なことですので、高度な人材育成にも積極的に取り組み、新ビジネス・新サービスの創出支援を行うこととなっています。
その一環として、今回は総務省統計局が、自らの学びをサポートするウェブ上で誰でも参加可能なオープンな講義「社会人のためのデータサイエンス入門」を開講したところです。
ここで、私が注目したのは、MOOC(ムーク)という取り組みです。
MOOC(Massive Open Online Courses) というのは、インターネット上で誰でも無料で講義を受講することができる「大規模公開オンライン講座」のことです。
その概念は、オーストリアの哲学者である、イヴァン・イリイチが提唱したコンピュータ技術を用いることで、中央集権化されていない学習環境を構築できるとし、学校のない社会ができる、とした「脱学校論」が始まりではないかと言われています。
その目標には、
1.学びたい人はいつでもどこでも学習リソースにアクセスすることができる。
2.学びたいと思っている人が何を知りたいかを共有することができる。
3.公共の知識として広めたいと思っている知識を知りたい人に伝えることができる。
が挙げられています。
このような概念を踏まえて実際の社会に登場したのが、スタンフォード大学の「Coursera」やMITとハーバード大学によって創立された「edX」です。
我が国においては、「OUJ MOOC」などともに、今回の講義を提供している「gacco」が有名なのではないでしょうか。
従来、オンラインでの教育(e-Learning)というと、家や職場でパソコンに向かって、というのが想定されました。
でも、いまではスマホやタブレットなどお持ちの方も随分と増え、通勤途中に動画を鑑賞している光景を目にすることがあります。
今回のオンライン講座も通勤時間を利用して学ぶことができます。
通勤途中に大学の講義で学ぶ、新しい時代が来るのかも知れません。
ご興味がある方は、ぜひお試しください。
(GAPS代表 高橋邦明)